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判例時報 2024年5月1日号 (No.2585〔評論 No.782〕)
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<最新判例批評>
稲葉 実香 古川 伸彦 中里 浩
◆記 事◆
実務と学説からみた憲法訴訟(5)
旧優生保護法事件と憲法論との距離と連関に関する実務的一考察
―控訴審逆転勝訴に至るまでの回顧とともに―
吉原 秀
旧優生保護法違憲訴訟によせて
上田 健介
◆判例特報◆
令和4年参議院議員選挙投票価値較差訴訟大法廷判決
(最大判令5・10・18)
◆判決録◆
<民 事> 1件
<知的財産権>2件
◆目 次◆
◆記 事◆
実務と学説からみた憲法訴訟(5)
旧優生保護法事件と憲法論との距離と連関に関する実務的一考察
―控訴審逆転勝訴に至るまでの回顧とともに―
吉原 秀
旧優生保護法違憲訴訟によせて
上田 健介
◆判例特報◆
◎公職選挙法14条、別表第3の参議院(選挙区選出)議員の議員定数配分規定の合憲性──令和4年参議院議員選挙投票価値較差訴訟大法廷判決
(最大判令5・10・18)
◆判決録◆
【民 事】
▽当時高校1年の生徒が自転車競技部の練習中、坂を下る際にカーブを曲がりきることができず、ガードレールに衝突し、その先の側溝に転落して負傷した事故について、顧問教諭に指導上の過失を認めた上で、過失相殺を認めなかった事例
(京都地判令5・2・9)
【知的財産権】
▽同一特許に基づく同一サービスに対する前訴(差止請求訴訟)と後訴(損害賠償請求訴訟)は、異なる訴訟物に基づく異なる訴えであるとして、後訴における無効理由の主張が、時機に後れたものとはいえず、また、訴訟法上の信義則に反するとはいえないとされた事例
(東京地判令5・2・16)
▽商業的写真をウェブページに掲載した行為が著作権法32条1項にいう引用に該当しないとされた事例
(東京地判令5・5・18)
──◆判例評論◆──
【目 次】
<最新判例批評>
4 凍結保存精子を用いた生殖補助医療により出生した子の、性同一性障害者特例法に基づき女性への性別の取扱いの変更の審判を受けた精子提供者に対する認知請求権
(東京高判令4・8・19)
稲葉 実香
5 殺人を犯した者が、捜査機関に発覚する前に、捜査機関に対し、被害者の嘱託を受けて同人を殺した旨を申告するなどしたが、同人の嘱託を受けた事実がなかった場合には、刑法42条1項の自首は成立しないとされた事例
(最一決令2・12・7)
古川 伸彦
6 量販店による複数の納入業者に対する各種の不利益行為につき、優越的地位の濫用が成立し、一つの違反行為を構成すると判断された事例
(東京高判令3・3・3)
中里 浩